ポーランド アウシュヴィッツ : 展示品 パート3 死のブロック
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 アウシュヴィッツにある囚人棟は全部で28棟あり、その中の13棟が
アウシュヴィッツの歴史を語るミュージアムとして多くの「証拠」が展示してある。

 このように各棟の入り口には棟の番号を表す電灯のよなものがある。

 この7号棟は収容者たちの住居や生活状態が展示してある。
 毛布と言うよりは布切れにちかい収容者たちの寝具。

 下のマットのようなものは布袋にワラを詰めたようなもので、
それにボロボロの布切れをかぶって寝ていたようだ・・・。

冬などは相当な寒さだったことだろう・・・。
 当時の収容者たちの生活を説明するパネル

 「川の字になって寝る」なんてカワイイ物だ、
過酷な労働に従事させられ、目が覚めたら
隣の人は死んでいた・・・なんて日々が続いたのであろう。
 こちらは収容者達のベッド・・・

 もちろん、一人で使えるわけが無く、
一段に何人もの人間が横になった・・・。
 7号棟をあとにして、
10号棟と11号棟の間にある銃殺場の
「死のブロック」へ向かう・・・。

 写真中央の鉄の門がある入り口を入ると、
そこには多くの命が奪われた銃殺場。
 いったい何人の罪も無い人々が
この入り口を入り、無念の死を遂げ、
帰らぬ人となって、この門を出て行ったのだろうか・・・。

 自分もここへ入るときは胸が苦しくなった。
正直、私は平和ボケした日本人だ・・・幼い子供が助かる病気で死んだり、
いまだに無益な戦争が各地で繰り広げられているだなんて、
想像もしたことが無かったが、ここに立ってみて、
命の尊さと儚さ、そして誰にも人の命を奪う権利の無い事を痛烈に感じた・・・
 これが「死のブロック」だ・・・。

このブロックの前に立たされ、殺されるのを待つ瞬間、
人は何を思い、何を願ったのだろうか・・・。

 少なくとも現代に生きる私たちは、同じ過ちを繰り返してはならない。
 今でも多くの花やキャンドルが絶える事がない・・・。
 ブロックには無数の銃跡があり、当時の悲惨さを物語る。

花やキャンドルの他に、日本人であろうか、千羽鶴も供えてあった・・・
 死のブロックがある隣の建物、11号棟

この11号棟は収容者を拷問する道具や、
移動式の絞首台などが展示してある。
 これも拷問に使われた
「鞭打ち台」、右の写真のように
使用したらしい・・・。
 移動式の絞首台

この木で作られた簡素な物で、
どれだけの命が奪われたのか・・・。
 11号棟の地下にある飢餓室。

 地下の牢屋に何人もの人を閉じ込め、
餓死するまでそのまま放置される。

 この飢餓室の壁には収容者が
書いたであろうイエス・キリストが
彫られている。
 
 こちらも同じく11号棟の地下にある
立ち牢と呼ばれる拷問部屋

 狭い枠の中に数人が押し込められ
身動きが取れなくして、餓死させる

 私にはその残酷さを
想像することができない・・・
なぜなら、平和ボケした私の
想像をはるかに超える苦痛が
収容者達を襲ったのだろう・・・。
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