缶スプレーで全塗装!!
さて、今日は4輪乗りなら一度は試してみたい全塗装・・・しかも缶スプレーでやってしまおうってんだから、まさにアホ!!
車なんてでかいプラモデルみたいなもんだと思ってる俺は、何を血迷ったか車の色を塗り替えてみたくなった・・・と言うか、
以前から「全塗装」とか「オールペン」と言う言葉でチ○コが立ってしまうほどの興奮をおぼえるようになっていた(笑)
まぁ、ちょっと脱線したが、全塗装なんてプロに頼めばどんなに安くても10万はする・・・たかが20万ソコソコの車に
10万もかけて全塗装するのもアホらしいので、容赦なく缶スプレーでの全塗装を決行
このとき、悪魔が忍び寄る足音が聞こえていることにも気がつかない俺・・・。
補修の終わったエアロ達・・・これから車に装着されるべくお色直し!!
で、今回は赤いベース車輌を塗装することになるので、
素人がスプレーで塗るのだから、下地が赤の車にあまり明るい色は困難と判断し、
オールペンの色は 『黒』 に決定!!
大げさに言うほども無く、何のヒネリも無い(笑)
とっとと作業を進めましょう・・・。
<封印の外し方>
ここで、ちょっと小技紹介!!
リアのナンバープレートには封印がありますが、
車を全塗装しようとすると、外さなければならない部品の一つが、
このナンバープレートです・・・
法的に外しても問題無いのかとか言うメンドーな事は言わんでくださいよ!!
で、登場するのがこのグルースティック!!
ご存知無い方も見えるかもしれませんが、熱で溶かして使う接着剤です!!
まぁ、どこの100均へ行っても手に入るシロモノです。
で、このグルースティックをライターの火であぶって溶かし、
写真のように封印に何本か貼り付けます。
(ちなみに封印部分は脱脂しておくこと)
しばらくしてこのグルースティックを力いっぱい引っ張ると・・・
グルースティックだけベコンッと言って剥がれます・・・Σ( ̄□ ̄;)!!ダメじゃん!!
気を取り直してもう一度・・・結果は同じ・・・でも封印が半分くらい抜けたので、
あとはプライヤーで挟んで引っこ抜きました!!
とりあえず、無傷で封印を外すことに成功! ヤフオクなんかで売ってる
高価な封印外しはいりませんね!!
<足付け>
さて、ナンバープレートやワイパー、リヤコンビランプなど
外せるものはみんな外して、今度は足付け作業に入ります・・・
#600くらいの耐水ペーパーで水をかけながら
ボディー全体に足付けを行います・・・これは塗装の付きを良くするためです。
この作業で手抜きをすると後でイタイ目をみるので、
細かいところも小さく切ったペーパーや、折ったペーパーなどで
くまなく足付けを行いましょう。
ちなみにエスティマ丸ごと足付けを1人でやると、
全ての指の指紋が無くなります(笑)
今回は全塗装と同時にエアロも取り付けます!!
サイドパネル付きのジアラ製のフルエアロ・・・まぁまぁ渋めです。
で、サイドパネル付きなので、純正のパネル(下半分の色がグレーの部分)は
エアロで隠れてしまうので、今回は手を付けません・・・やっても意味ないし!!
こんな感じで全体の足付けも完了!!
<穴埋め、軽補修>
どうせ色を塗ってしまうので、ここで軽補修などをやっておく!!
例えばボンネットフード先端の飛び石キズ、ドアなどのエクボキズ、
写真にあるようにエンブレムを外した後の穴等。
これをパテで一つずつ拾って埋めてゆく・・・
もちろん、その後は耐水ペーパーで仕上げておくのは言うまでも無い!!
<マスキング>
一通り足付けが完了したら一度洗車しておこう!!
この時、台所用洗剤などで洗うと脱脂効果もあって良い(と素人考えで判断した)
その後、キレイな布で水気を拭き取り(塗装している最中に水が垂れてきたら困る)
マスキング作業に入る・・・マスキングと言っても、今回はガラス以外は全て塗るので、
ガラスのマスキングのみだ!!
で、マスキングが完了するとこんな感じになるワケだ!!
マスキングは丁寧に慎重にやろう・・・でないと、塗らないところを塗ってしまったり、
塗らなきゃいけないところを塗ってなかったりとヒサンな目に・・・。
<エアロ塗装>
ボディーと同じように耐水ペーパーで足付けした後、
キレイに洗浄して、脱脂し塗装。
夏の炎天下の下、青空工場での作業はツライ・・・
俺もこんな格好でやってる(笑)
ちなみにモノスゲー日焼けして、3日後に皮がムケました!!
<ボディー塗装>
写真撮るヒマも無く一気にここまで塗り上げてしまいました!!
すでに何かお気づきの方もみえるかと思いますが・・・
目の錯覚です!!
「なんだか艶が無い気がするんだけど」なんて思ってるソコのアナタ!!
それは気のせいです
さて、残るは天井のみ・・・いや〜、ここまでくるのに苦労しましたわぁ〜〜〜。
はぁ??? まだ何か言ってる人がいますね・・・
艶が無いとか、ロボコップのパトカーみたいだとか、
ちょっとクレイジーなアメ車みたいだとか・・・。
あのね・・・ハッキリ言わせてもらいますけど
夏の炎天下で
缶スプレー全塗装なんて
100% 失敗する!!
ザラザラ サメ肌バンザイ!!
なんなら本ワサビでもおろして差し上げましょうか???
あぁ〜そうさ、素人が何の下調べも準備もしないでやればこんなもんさ!!
笑いたければ笑うがいいさ!!
ほぉ〜ら見てみろ、映り込み0%
ちなみに黄色い短パン履いて、頭に白いタオル巻いてる俺が映ってるんだ!!
わかんね〜だろうけど(笑)
どぉ〜だどぉ〜だえぇっ??? とても車の輝きじゃないだろ!!
結果として失敗(ってかバカ)だったけど、
俺は念願の「缶スプレー全塗装」ができて満足だ!!
ちなみに、ソコのアナタ・・・「コンパウンドなんかで研いたらええんじゃない?」なんて
思ってはいけない・・・炎天下の灼熱スプレーの威力はすさまじく、
ちょっとやそっと研いたくらいでは輝きは出んのじゃ!!
コンパウンド粗目、細目、耐水ペーパー#1500、艶だしWAX、
あげく、伝家の宝刀「ピカール」まで試したがダメだった(泣)
それでも、つや消しブラックのエスティマにエアロを取り付け、
ほんの少しワイルドになったエスティマに
「まぁ、こんなもんか!?」
と中途半端に満足する俺。。。
以上、「缶スプレーで全塗装物語」でした・・・お前ら絶対マネすんな!!
で、今回使用した缶スプレーの残骸・・・
ちなみに一本198円のラッカースプレー黒(300ml)×35本
同じく一本198円のラッカースプレークリア(300ml)×10本を使用
で、アホな俺はこでれに味をしめて、再度、缶スプレー全塗装を実施する予定!!
次回は「ここまでやれる缶スプレー全塗装 これで愛車もよみがえるっ!!」って
とてつもないタイトルを掲げられるほどの完成度を目指したいと思っている!!
とりあえず、それまではネットで下調べしときますわ・・・(笑)
ってことで、結果は大失敗に終わった今回の缶スプレー全塗装だったが、皆様のお役に立っただろうか(立つわけないか!?)
今回の敗因は塗料の問題とかではなく、環境の問題が非常に大きかった・・・。
夏の炎天下にボディーは熱く、気温も高い・・・そしてスプレーの塗料の温度も上昇。
つまり「超速乾性塗料」で塗ったことになるワケだ・・・
通常ならスプレーを吹きつけ、塗面に塗料が付着し塗面に馴染んでから乾燥が開始されるワケだが、
今回のケースは吹き付けた塗料が塗面に付着する前にすでに乾燥を始め、馴染む間もなく乾燥してしまったのだ。
つまり、スプレーから噴射される塗装粉を車体に付着させていたに過ぎない・・・塗料ではなく塗粉とでも言った方がいいかもしれん。
次回、また缶スプレーで全塗装するなら、時期は春か秋(寒すぎても塗装が乾かんし)で、
できれば屋根付きのところで実施するつもりだ!!
缶スプレーで全塗装してみたいなんてキトクな人はそうはおらんだろうが、そんな事を思いついてしまった人が
このページを参考に、失敗することなく、缶スプレー全塗装を成功させてくれたら俺は非常に嬉しい。
成功、失敗に関係なく、同じように缶スプレー全塗装を実践した方、もしよければ掲示板にカキコ願います、俺を慰めてくれ(笑)